今回はレザークラフトを行う上で必ずと言っていいほど必要な技法である、コバ磨きの方法をご説明させていただきます。
- ヘリ落とし
- ヤスリ(NTドレッサー平面型・サンドスティック 荒目)
- ヘチマ
- エッジスリッカー
- CMC
- トコノール
- ウエス(いらなくなったTシャツなどの切れ端でもOK)
薄い革をよく使う方ほど違いが実感できると思います。1mm厚の革には#0か#1を使うと革の角を落としすぎずに角が取れます。
|
コバ磨きの手順
最初に覚えておいていただきたいのは、コバ磨きをした際の最終的なイメージです。
最終的には上の画像の一番右のようにカマボコ状になるように磨いていくので、最終的な形をイメージしておくと良いです。
コバ磨きは一気に削って仕上げるのではなく、荒磨きしてから仕上げ磨きの手順を踏んだほうがキレイに仕上がるので、しっかりと磨きの手順を覚えましょう。
ヘリ落としで革のヘリを落とす
コバ磨きでまず最初にやることはヘリ落としです。
ヘリ落としをすると革の角を落とすことが出来るので磨くときにより滑らかに角を磨くことが出来ます。
ヘリ落としを行わないでコバ磨きをしてもキレイな形に仕上がらないので、必ずヘリ落としをしてから磨くようにしましょう。
写真のように革の角に当てて、刃先を押すことで角を落とします。
またヘリ落としにはサイズがあり、革つくでおススメしているプロ・ヘリ落としの場合
- No.1(0.8mm) = 薄革用(1.0~2.0mm厚程度まで)
- No.2(1.0mm) = 中革用(1.5mm~2.5mm厚程度まで)
- No.3(1.2mm) = 厚革用(2.8mm厚~)
上記の厚さを目安にサイズを使い分けるとキレイにヘリ落とし出来ます。
ヤスリを使ってコバを荒らす
ヘリ落としが終わったら次はヤスリがけです。
まずはNTドレッサーを使ってコバを荒らします。注意点は荒磨きの段階で革をカマボコ状にしようとゴリゴリ一気にヤスろうとする方がいますが、最初のヤスリがけはコバを荒らして次の工程のCMCを浸透しやすくする為に行うので全体的に荒らすことが出来ればOKです。
軽くケバだったかな位で問題ありません。
CMCを使ってコバを磨く
コバを荒らすことが出来たら次はCMCを使ってコバを磨きます。
CMCはトコ面やコバの毛羽立ちを抑えるための粉末の処理剤です。
使用する際はCMC粉末10gに対して熱湯200ccで溶いて使用します。粉末が溶けるとゼリー状になるので綿棒などでコバに塗って使用します。
コバにCMCを塗るとゆっくりと浸透していきます。銀面につくとシミの原因になるのではみ出ないように気を付けましょう。はみ出た場合はウエスなどですぐに拭き取ります。
CMCを塗った後はヘチマを使ってコバを磨きます。※ヘチマはボディウォッシュ用のヘチマをカットして使うとコスパがいいです。
ヘチマで磨く際は革の色が移りやすいので、革の色ごとにヘチマをカットしておくと色移りを気にしなくていいので効率よく作業ができます。
革を磨く際は上記画像の①→②→③の様にカマボコ状をイメージしながらヘチマを当てましょう。
ヘチマで磨くだけでも光沢はありませんが、かなり目が詰まってきているのがわかると思います。
ヘチマで磨き終わったら次はエッジスリッカーなどの仕上げ用の磨き棒でさらにコバを磨きます。
ヘチマで磨いた時と同じようにカマボコ状を意識しながら、コバを磨いていきます。
先ほどのヘチマの時に比べると光沢が出ているのがわかります。
1枚革だとここまででかなり磨くことが出来ますが、2枚の革を貼り合わせている場合や思ったよりコバがキレイになていない場合はCMCの工程が終わってから、次項のサンドスティックを使ってコバを磨くへお進みください。
この段階でキレイに磨けている場合はサンドペーパーを使ってコバを磨くの工程を飛ばしてトコノールを使ってコバを磨くへお進みください。
サンドスティックを使ってコバを磨く
CMCで磨いた後にもう少し形を整えておきたい場合はサンドスティックを使用してもう一度ヤスリがけをしてください。


トコノールを使ってコバを磨く
CMCを使ってコバを磨いたら次はトコノールを使ってコバを磨きます。
トコノールを使って磨くのは最終工程なので、満足いくコバに仕上がっていない場合はサンドスティックを使って磨き直しをしてからこの工程に進んでください。
トコノールを使って磨く手順はCMCの時と同じなので、まずはコバにトコノールを塗ります。※CMCの時と同じく銀面に付かないように注意してください。
次にヘチマで磨きます。
ヘチマで磨いた後、最終仕上げでエッジスリッカーを使って磨き上げます。力を入れるのではなく全体的にこすってツヤを出すイメージで磨いてください。
以上でコバ磨きは終了です。
キレイなコバに仕上がったでしょうか。
最初にも書きましたがこの方法がすべてではないという事を理解した上で、自分なりの磨き方を見つけてみてください。