コレだけは知っておきたい革の事〜革の部位名について〜

Chick
革を買おうと思ったんですが、見たことない名前がいっぱいでどれを選べばいいのか分かりません。
SUS
普段見慣れない名前が出てきますが、覚えておく部分は少しだけなので簡単に説明してみますね。

革の部位名について

各部位の名称

まず最初に覚えたいのが1枚の革を見た時の各部位の名称です。
革は丸革(全判)と言われる1頭の牛すべての部位が含まれた時に使われる名称と、丸革を頭から尻にかけて半分にカットした半裁といわれる名称があります。
個人で購入する際は丸革ではなく、ほとんどの方は半裁を購入することになると思います。丸革は子牛の革など半裁せず使う革を呼ぶ際に使われます。
問屋で購入するとほぼ半裁での購入になりますが、最近は必要なサイズにカットして販売(値段は割高)してくれる業者さんもあるようなので、A4サイズしか使わないなど、小物制作をする際はカット販売されている業者さんを利用すると無駄が出ないと思います。
次に各部位ごとの名称ですが頭部分のヘッド腹部分のベリーは強度や厚さが安定せずとても使いにくいので、表に出ない裏張りなどにしか使い道がないので気を付けましょう。
そうなると皆さんが主にレザークラフトに使用する革はショルダー(肩)バット(尻)の部分になるのですが、それらの部位はさらに細分化した名称があるので事項で説明させていただきます。

革の販売時の名称

まずは購入する際に覚えておきたい革の名称をご説明させていただきます。
購入する際にまず覚えていただきたいのは、前項でご説明した半裁でほとんどの革は販売されています。
しかし輸入革など一部の革はほとんど利用価値のないヘッド・ベリーを最初からカットしてある状態で販売されています。
それらの革は丸革や半裁とは呼ばずバット(尻)部分をすべてつなげた状態でダブルバットもしくはダブルベンズ(メーカーによって異なる)という名称で販売されています。
バット(尻)を半分にカットした革はシングルバットもしくはシングルベンズという名称で販売されています。※メーカーによってはシングルと付かずバット・ベンズの名称で販売されることも多いです。
次にショルダー(肩)の販売名ですが革の名前+ショルダーと販売されている革はダブルショルダーのことを指しています。ショルダーとしか書いてないのにダブルショルダーなの??と思うかもしれませんが、ショルダーはバットのようにシングルショルダーとして半分だけの販売はしていないので、〇〇ショルダーと言ったらショルダー部分すべてを指すようです。
呼び方が色々あって覚えるのは大変ですが、重要なのは自分がどの部位を使っているのかなので革を購入する際に、この記事の画像や名称と見比べて自分が革のどの部分を使おうとしているのか理解してから購入してください。
そんなに見かけないので今回詳しく紹介しませんでしたが、半裁の革のベリー部分を除いたクロップやバックと呼ばれるカットの仕方ももあります。

各部位の特徴

次は各部位の特徴を書いていきます。

1.ヘッド(頭)

・牛の頭の部分の革で半裁や丸革を購入すると付いてくるが、革の密度があまりなかったり、しわなどが多いのであまり実用的ではない部分です。

2.ネック(首)

・牛の首の部分の革で厚さもあり繊維もしっかりしているのでパーツなどを取るのに適している部分です。ショルダーに含まれてカットされている場合が多いです。

3.ショルダー(肩)

・牛の肩の部分の革でしっかりと細かい繊維が詰まっているため、丈夫で使い勝手の良い部分です。注意点としてはシワやトラが目立つので特徴を分かった上で利用したい部分です。

革用語:トラとはなんですか?
トラとは革の銀面(表面)にみられる筋のように入ったシワを指した言葉です。
可動部分の多いショルダーには何本ものトラが入っていることがありますが、傷や割れがあるわけではなく革の品質には問題ありません。
トラは天然皮革だけに現れるワイルドな模様なので、トラ目をうまく使った作品も数多くあります。

4.ベリー(腹)

・牛の腹の部分の革で各部位の中で一番薄く繊維も荒くムラが多いため、強度も他に比べて劣り使用しにくい部分です。使い方としては伸縮性があるのでカバンの内張などに使うこともあります。

5.バット(尻)

・牛の尻の部分の革で繊維の密度も高く丈夫な部分です。
厚さもあるためベルトに使ったり漉いたりして好みの厚さに加工しやすいので、色々な作品に使われています。傷やシワも少ないので使い勝手が良いです。

まとめ

簡単にまとめると革を購入する際に覚えておきたい単語は、半裁が基本的な販売方法で一部の革は部位ごとの販売なのでショルダーバット(ベンズ)、ダブルバット(ダブルベンズ)の名称で販売されていると覚えておくと迷わなくていいと思います。

同じショルダーでも革を作っているタンナーさんによって革の表面のハリや、革のしなやかさなど違ってくるので、「銀面にハリがあるショルダーの革が欲しい」など明確なイメージがある場合は革屋さんに直接聞いたほうが色々教えてもらえるのでいいと思います。

Chick
今度革を買うとき参考にしてみます。
SUS
お気に入りの革が見つかるまでは、革の特徴を考えながらいろいろ試してみてください。