コレだけは知っておきたい革の事〜革のなめしについて〜

 
SUS
今日は革の鞣し(なめし)についてお話しします。
Chick
「なめし」って何ですか??
 
SUS
革のなめしは大きく分けると2つあるので順番に説明していきますね。
革のなめしとは

革は『』と『』、二通りの書きかたがあるのはご存じだと思います。

それではその違いはなんなのでしょうか。

まず『皮』とは原皮の状態、動物の皮膚として認識する場合に使われます。

次に『革』は原皮である『皮』を加工し、皮についた毛を除き加工に耐えられる様にさまざまな工程を経る事で『革』になります。

今回はレザークラフトでメインで使われる事の多い、『植物タンニンなめし』と『クロムなめし』について説明させていただきたいと思います。

植物タンニンなめしについて

革の特徴としては形崩れしにくく、使い込むほどに革に艶が出ていく為、「革を育てる」事のできるなめし方です。

革の銀面(表面)は爪の跡が簡単に残ったり擦れるとそこだけ艶が出てしまったりと、扱いに注意が必要ですが、革本来の良さが出る為、手縫いなど手仕事を感じさせる仕上げに向いた革です。

また染色にも向いており、色の入っていない革に自分で染料を塗る事で、市販品には無い自分だけの染色を楽しむ事も出来ます。

革のコバを磨く事ができるのもタンニンなめしの革の魅力です。
経年変化(エイジング)を楽しめる革を探している方は迷わず植物タンニンなめしの革を選んでください。

デメリットはなめす工程が多岐に渡る為、完成までに数ヶ月を要します。その為、革の価格が高くなってしまいます。
雨にも弱い為、気を付けないと水じみや変色の元になります。そんな変化も自分の味だと思える方にはオススメです。

クロムなめしについて

クロムなめしの革は伸縮性が良く、手触りも柔らかい為、袋物や衣料用にもちいられる事が多い革です。

タンニンなめしの革に比べて水を弾きやすく、銀面(表面)も耐久性がある為、加工の際のうっかりキズは少なくすみます。

加工には塩基性硫酸クロムという化学薬品を使用する為、タンニンなめしに比べ短期間で大量に生産する事ができる為、大量生産品や車のシートなどに使われる事が多い革です。

そのしなやかさを生かして色々な使い方ができるので、作品の幅を広げることができます。

加工が容易な為、価格が比較的安価なのも魅力的です。

デメリットは革の楽しみである経年変化(エイジング)を楽しむことが出来ない点です。しかし革の変化を嫌う場合はクロムなめしの革は最適な素材だと思います。
またクロムなめしの革は焼却時に有害物質が発生する為、環境問題への影響も考慮しなければなりません。

その他のなめしについて

タンニンなめしやクロムなめしの他にタンニンなめしとクロムなめしのいいとこ取りをした『コンビネーションなめし』やクロムなめしに比べて環境に配慮した『アルデヒドなめし』などがあります。

結論:どの革を選べば良いの?

こんな事を言ったら身も蓋もない様に感じますが、ご自身の好みで選ぶのが一番だと思います。
特に最初のうちは見ただけでは革の特性も分からないので、「色が気に入った」「コバを磨いてみたい」「エイジングを楽しみたい」「キズが目立たない革が良い」「値段がやすい革が欲しい」なんでも構わないので自分の気持ちに正直に好きな革を選ぶことが、レザークラフトを楽しむ第一歩だと思います。
慣れてくれば「コレを作るには植物タンニンなめしの革がいい」と経験から分かる様になるので最初は悩まず直感を信じてください。

革つくのレザークラフト講座ではどんな革を使うのがオススメか毎回記載しますので、それに合わせて革を準備してもらってもOKです。

Chick
革に種類があったなんて知りませんでした。

 

 
SUS
各会社ごとに色や仕上がりにも違いがあるので、最初のうちは少しずつ色々な革を試して、自分好みの革を見つけましょう。